2010年8月26日木曜日

映画「瞳の奥の秘密」

最近は単館系の映画に行ってなかったので、久しぶりに行きました。
アカデミー賞外国語賞受賞で話題のアルゼンチン映画です。
ギリギリに行ったのですが、席はかなり埋まっていて前の方で鑑賞しました。
アルゼンチンの映画はたぶん初めてだと思います。


チェック:長年勤めた刑事裁判所を退職した男が、
25年前の未解決殺人事件をモチーフに小説を書き出すものの、
過去の思い出に支配され苦悩するサスペンス・ドラマ。
アルゼンチンを代表する名監督ファン・J・カンパネラが
1970年代の祖国の姿を背景に、過去と現在を巧みに交差させ、
一人の人間の罪と罰や祖国の軌跡を浮き彫りにする。
また、本作は第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
主演は、カンパネラ監督作品の常連リカルド・ダリン。
衝撃的な秘密が暴かれるラストに言葉も出ない。

ストーリー:刑事裁判所で働いていたベンハミン(リカルド・ダリン)は、
定年を迎え、25年前に起きた忘れ難い事件をテーマに
小説を書くことにする。それは1974年、新婚生活を満喫していた女性が
自宅で殺害された事件で、担当することになったベンハミンが
捜査を始めてまもなく、テラスを修理していた二人の職人が逮捕され……。

以上CINEMA トゥデイより

ストーリ展開は若干ゆっくりでじれったいかもしれません。
が、話としてはすごく楽しめました。
「事件の犯人は誰なのか?」
「なぜ昔の事件について小説を書こうとするのか?」
こういった事が少しずつ明らかになって行きながら、
単に謎解きをするだけではなく、恋愛のエピソードも絡めながら、
70年代アルゼンチンの不安定で鬱屈した気分を
浮かび上がらせている所が面白いと思いました。
こういったタイプの映画ではお約束の小技(複線の張り方)
もちゃんと効いてました。