原作と映画の関係は難しいですね。
ビジュアルイメージや捉え方は
人それぞれ違うでしょうから、
どちらもいいという幸せな関係に
果たしてなれるのか?
そんな事を見る前に考えてしまいました。
芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを
妻夫木聡&深津絵里主演で映画化した人間ドラマ。
長崎の外れの小さな漁村に住む祐一(妻夫木)は
出会い系サイトを通じて佐賀在住の光代(深津)と出会う。
逢瀬を重ねる2人だったが、
祐一は世間を騒がせている福岡の女性殺人事件の
犯人だった……。
監督は「69」「フラガール」の李相日。
共演に岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林。
小説の方はは、前半、犯人探しや謎に導かれ、
進んでいくと 気がつけば後半の逃避行劇に
なだれ込む怒涛の展開で 一気に読み進めました。
で映画ですが、時間的な制限等もあると思うのですが、
物語の展開をそのまま踏襲せずに、後半の逃避行劇に
フォーカスを当てた造りになっている様に感じました。
作品としての奥行きは原作に軍配が
上がるかもしれませんが、
映画の方が作品世界のコアな部分が
よりくっきり出ている様に
感じました。
微妙に違う兄弟の様な関係に似ていると思いました。
どちらも好きです。