2010年11月2日火曜日

映画「冬の小鳥」

韓国の好きな映画監督イ・チャンドン氏が
シナリオを気に入り、プロデューサーを
買って出たという話に引き付けられて
見に行きました。

冬の小鳥

ストーリー

1975年、よそ行きの格好をした9歳のジニ(キム・セロン)は、
父(ソル・ギョング)と一緒にソウル郊外にあるカトリックの
児童養護施設の門をくぐる。
彼女がシスターに施設の案内をしてもらっているうちに、
父親は黙って去って行ってしまう。
そのことにショックを受けたジニは食事にも手をつけず、
周囲に溶け込むことも頑として拒んでいた・・・。


個人的には見ていると時よりも見終わってからの方が
グッとくる感じの映画でした。

演出のスタイルはものすごく淡々とした感じで、
韓国映画によくあるのウェットな質感は皆無でした。
この辺はフランスとの合作の影響でしょうか?

その反面、カメラ(父親の顔をあまり見せない)や
音響(ざわついた周りの音を響かせる)に配慮を見せる事で、
子供の孤立感を際立たせている辺りは、
上手いなぁと感じます。

最初はちょっと生意気に感じたジニ(主人公の女の子)も
見終わる頃には、生きていくために必死に戦ってたんだなぁ
と感じさせてくれました。その面構えと映画のスタイルが
妙に一致している様で好感が持てます。